老舗旅館「美松」(福井県あわら市)_新規事業サポート
新規事業サポート
福井県あわら市にある老舗旅館「美松」。
◾️プロジェクト概要
老舗旅館の未来をつくる、洋食部門立ち上げプロジェクト
長年にわたり多くのお客様を迎えてきた旅館が、新たな時代に向けて挑戦したのが、洋食部門の立ち上げでした。
しかし、このプロジェクトの目的は単にフレンチレストランをつくることではありません。
「旅館は次の時代へ」
その想いを実現するために、旅館全体のブランド価値を再定義し、新たな顧客体験を創造することが本プロジェクトの本質です。
私は事業構想段階から参画し、MVVの設計、コンセプト開発、シェフ採用支援、料理監修、サービス設計まで一貫して伴走しています。
◾️ご相談内容
– 旅館の新たな価値をつくりたい
– 若い世代やインバウンド層にも選ばれる宿になりたい
– 和食以外の新しい夕食体験を提供したい
– シェフ採用を含めた新規事業を立ち上げたい
– ブランド価値向上と収益性を両立したい
単なるメニュー開発ではなく、「新しい旅館のあり方」を一緒に考えてほしいというご相談でした。
◾️サポート内容
1. MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定
経営陣との対話を重ねながら、旅館が目指す未来像を整理。
「旅館という文化の継承と革新の両立」を軸に、新規事業が果たす役割や存在意義を言語化しました。
2. 事業コンセプト設計
新たな洋食部門のコンセプト開発を担当。
温泉体験を起点に料理を設計する独自コンセプト「湯韻(ゆいん)」を提案しました。
温泉でほどけた身体に、静かに旨味が満ちていく。
料理を単独で考えるのではなく、旅館滞在全体の体験価値として再設計しています。
3. シェフ紹介・採用支援
コンセプトを体現できる料理人の選定をサポート。
技術力だけでなく、旅館の未来づくりに共感できる人材という観点から候補者を紹介し、採用プロセスにも伴走しています。
4. メニュー監修
料理コンセプト「湯韻」をもとに、コース全体の方向性を設計。
福井の食材や温泉旅館ならではの体験価値を活かしながら、料理そのものではなく「滞在の記憶に残る食体験」を目指した監修を行っています。
5. オペレーション・サービス監修
料理だけでなく、提供方法や接客設計まで支援。
「レストランのフレンチ」でも「従来の旅館接客」でもない、旅館の中で過ごすフレンチ体験を実現するためのサービス基準やオペレーション設計を行っています。
◾️プロジェクトの特徴
このプロジェクトは、レストラン開業支援ではありません。
旅館の未来像を描き、
– ブランド戦略
– 顧客体験設計
– 人材採用
– 商品開発
– サービス設計
– 経営指標の構築
までを一体で設計する、事業開発プロジェクトです。
◾️現在の進捗(2026年6月現在)
– MVV策定完了
– 事業コンセプト策定完了
– 料理コンセプト「湯韻」開発
– シェフ採用支援実施
– メニュー開発・監修進行中
– オペレーション設計進行中
– サービス研修実施
現在も開業に向けて伴走支援を継続しています。
◾️ひと言
新規事業は、施設や商品をつくることではありません。
「なぜそれをやるのか」という思想をつくることから始まります。
今回のプロジェクトでも、料理やサービスを考える前に、旅館が目指す未来と存在意義を整理することに多くの時間を使いました。
地方には、まだまだ大きな可能性があります。
その土地ならではの文化や価値を磨き上げ、新しい形でお客様へ届ける。
私はこれからも、食を起点に事業や地域の未来づくりをサポートしていきます。
