新しいフードコートのコンセプトについて考える
最近、大阪万博パビリオンのフードコートにちょっとだけ関わっていることもあり、改めてフードコート(フードホール含む)について考えるようになった。
これまでのフードコートは、単に複数の飲食店が集まっているだけのイメージだけど、これからは働き方や生活スタイルが多様化する中で、人々が求めるものも変わってきていると思う。
そこで、例えば「マルチワークスペース×フードコート」というコンセプト。つまり、様々なワークスタイルに対応できる環境とフードコートが一体となった次世代の複合施設なんてどうだろうか。
ワークスペースエリアとリフレッシュ(フードコート)エリアが一体となってるイメージ。つまり、いろいろんな業種の人がそこで仕事をし、同じ施設で休憩も取りながら、好きな時間に好きな場所で食事ができる、ワンストップの空間を実現。
デジタルノマドの方はモバイルオフィスとして、起業家はコワーキングスペース利用、子育てママには託児所の役割も果たす年齢、性別、国籍を問わず、多様なライフスタイルに応えられる空間。
地方においては、地元の農家さんや漁師さんなどの生産者が直接出店するフードコート。ただ、メニュー開発や人材教育など、運営面ではプロのシェフやレストラン経営者が監修する、いわゆる「コラボレーション型フードコート」
このアイディアは、最近僕の地元のフードコートで閉店したソースカツ丼の名店を復活させたというニュースを見て考えさせられた。これは閉店した店の店主が出店するのではなく(閉店したのだから再出店の余力がなく)、そのノウハウを活かして店主監修のもと、志ある企業が出店し経営するというスタイルだ。素敵だよね。
地方の食文化を次世代に残すために、コラボレーションという形で進化させていく。そんな新たなフードコートのあり方もあるだろう。
新しいフードコート構想のポイントは3つ。
「多様性」「協働」「持続可能性」