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小川シェフのブログ

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生き抜くための学校を作りたい。

生き抜く学校

笑われるかもしれないけど、僕は昔から「学校を作りたい」と思っています。
でもそれは、包丁の持ち方や調理法を教えるための場所ではないです。

僕がレストランの経営者になったとき、最初に痛感したのは、技術だけでは未来は創れないという現実でした。美味しい料理が作れる。それはもちろん大前提です。けれど、それだけでは続けていけない場面が、あまりにも多いのです。

経営の知識がなければ、想いのある店でも潰れてしまう。
人を動かす力がなければ、チームはバラバラになる。
こういった知識がないと、志の高い人でも潰れてしまう。

僕は、「なぜ誰も教えてくれないんだろう」と何度も思いました。料理学校では技術を学びます。でも、現場で本当に必要なこと。お金の流れ、契約のリスク、人間関係のマネジメント、そして自分の心を整える力は、ほとんど教わる機会がないんです。

世界を見渡しても、食の可能性はどんどん広がっています。サステナビリティ、多様な価値観、地域資源の活用、テクノロジーとの融合。食は単なる産業ではなく、未来をつくるインフラです。だからこそ、そこに関わる人が「生き抜く力」を持たなければ、食の未来そのものが不安定になってしまうと僕は感じています。

僕が作りたい学校は、料理技術を教える場所ではありません。
挑戦したい人が挑戦できるための知識を得る場所。
仲間と共創しながら、自分の価値を再発見できる場所。
そして、自分の仕事に誇りを持ち続けられる環境です。

飲食に関わる人たちが、「食の可能性」を信じながら、現実と向き合い、強くしなやかに進んでいける土台をつくりたいのです。技術はあっても、経営でつまずき夢を諦めた料理人を、僕は何人も見てきました。そのたびに思います。才能が足りないのではない。環境と学びの機会が足りないのだ、と。

「選択のチカラ」は、知識によって広がります。
守る術を知っているからこそ、攻める挑戦ができる。
仲間と価値を分かち合えるからこそ、孤独にならない。

僕は、食のチカラで未来をつくりたい。そのためには、料理の腕を磨くだけでなく、その一皿を支える人を育てる必要があると思っています。

夢のように聞こえるかもしれません。でも、本気です。
もしこの学校が形になったとき、それはきっと誰かの「次の一歩」になる。そう信じています。
食に関わるすべての人が、自分の可能性を信じて挑戦できる社会へ。
その土台をつくることこそ、僕の挑戦です。

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