食で未来を育てる
僕はずっと、「教育」に本気で向き合いたいと思ってきました。
料理をつくるだけではなく、人を育て、未来をつくるために、
今、僕自身がどんな役割を果たせるのかを問い続けています。
僕はこれまで、料理人として現場に立ち続けてきました。
食材に向き合い、お客様と向き合い、仲間と共に価値をつくる日々。その中で強く感じてきたのが、「食の可能性」は、まだまだ語り尽くされていないということです。
だからこそ今、若手の料理人を中心に、飲食業界に関わる35歳以下の仲間たちが集まるコミュニティを運営しています。料理人だけでなく、サービス、パティシエ、企画、運営など、立場や職種を越えて学び合う場です。
ここで大切にしているのは、正解を教えることではありません。多様な価値観に触れ、自分で考え、選択するチカラを育てること。食を軸にした共創の場だと、僕は考えています。
飲食業界は、決して楽な世界ではありません。長時間労働、体力勝負、収入面の不安。そうした現実だけが語られがちです。でも、だからこそ僕は言いたい。
この仕事には、人の人生を豊かにし、地域を元気にし、未来をつくる力がある、と。
そんな中、今回、行政と連携し、地元の高校で「食の魅力」を伝える講習を行う話が進んでいます。
若い世代に向けて、食の力や、この仕事の本当の面白さ、そして将来につながる可能性を、現場の言葉でまっすぐ届けられる機会。これは僕にとって、ただの講義ではありません。次の世代と本気で向き合う、覚悟の時間です。
グローバルに見ても、食は文化であり、産業であり、コミュニケーションです。国や言語を越え、人と人をつなぐ力を持っています。その入口に立つ若者たちに、「食の道は、世界とつながっている」と伝えたい。
そして、自分の選択次第で、未来はいくらでも変えられるということを、体感してほしいのです。
これから先、専門学校の壇上に立つことも目標の一つですし、企業の社員教育にも、現場で培った経験を活かしていきたいと思っています。そのためにも、僕自身が学び続け、視野を広げ、スキルを磨くことを止めてはいけない。教育とは、教える側の成長そのものだと、僕は思っています。
食のチカラで未来をつくる。
それは決して大げさな話ではなく、日々の選択と行動の積み重ねです。
僕はこれからも、人と人が共に価値を生み出す教育の現場に、本気で関わり続けていきます。


