夏休み利用して１週間ほどデンマークのコペンハーゲンに行ってきた。

デンマーク、特にその首都コペンハーゲンに足を踏み入れると、その街の独特な魅力に、僕はすぐに心を奪われた。今回の旅をコペンハーゲンに選んだのは間違いではなかったと実感した。

空港から地下鉄に乗れば約20分。あっという間に、古くからの歴史とモダンな風貌が共存するコペンハーゲンの街の中心に着く。街並みを歩きながら、古い建物と最新の建築が見事に調和しているのを見るのは、まるで美術館を巡るかのよう。本当に美しい。

コペンハーゲンは、北欧デザインの中心地として知られている。シンプルでありながら洗練されたデザインのインテリアや建築が随所に見られる。また、自然と街とが一体化していて、街中に森のような公園が点在。そんな公園で野鳥はおろかリスにまで出会えるなんて、僕にとっては新鮮な体験だった。

そして街中は花でいっぱい。手入れが行き届いており、それが街の美しさを一層引き立てている。静かな街並みの背後には、電気自動車の普及やキャッシュレスの便益などデジタル化が進んでいる。デジタル技術が浸透したこの街は、非常に快適でストレスフリーな時間を過ごせる。

そして食の体験は特筆すべきものがあった。

特に、中央駅から数キロ離れた新興のエリアにある、ミシュランを獲得したばかりのレストラン”STUDIO”。そこでの食の体験は、僕の人生で最も素晴らしいものの一つだった。料理だけでなく、そのシンプルかつ美しい厨房にも感動。僕がこれまで見てきた数多くの厨房の中で、ここほど感服したことはない。今後の厨房設計にも是非取り入れたいと思わせるほどだった。

さらに、シェフをはじめとする、レストランのスタッフや支配人のフレンドリーでお茶目なサービスも心地良かった。厨房に入れてくれて、シェフ自ら色々と話をしてくれた。
そして、このレストランオーナーのサスティナブルな取り組みに対しての信念が素晴らしい。
「すべてを行うことはできないが、誰もが何かをすることができる」
気候変動の影響を受ける弱い立場にある国々に対して、恵まれた地域としての役割を果たすべきだと感じているのだという。だから、レストラン業界にとどまらず、世界の脆弱な地域での教育や生活の質の向上をサポートをしていくのだと。
他にも地元で人気のレストランを訪れたが、どこも素晴らしい体験がだった。

この旅を通じて、僕は感性や感覚がさらに洗練されたように感じる。そして、コペンハーゲンは、サスティナブルを体現する街とも言える。

また行きたい。